釧網本線、知床斜里駅~網走駅間を、流氷が接岸する冬の時期だけ運行する観光客に人気の車両です。
近年では外国人観光客にかなりの人気があるようです。
ですが、2015年11月11日付のニュースによると、この流氷ノロッコ号が廃止される予定とのこと。
なぜ観光客に人気の「流氷ノロッコ号」が廃止になるのか?
読売新聞の記事には以下のように言及されています。
沿線の網走市や斜里町、小清水町によると、10日にJR北幹部が市役所や町役場を訪れ、流氷ノロッコ号について、「本年度は運行するが、来年度以降は運行できるかどうか分からない」などと伝えた。客車を引っ張るディーゼル機関車の老朽化などを理由に挙げたという。
同社の島田修社長は、11日の定例記者会見で、流氷ノロッコ号について、「今年度は運行するが、来年度については、なにがしかの判断をしなければならない」と話した。
「流氷ノロッコ号廃止も…来年度以降」北海道発ヨミウリ・オンライン
廃止の理由にディーゼル機関車の老朽化をあげています。
現在のJR北海道には機関車を新造する体力がないので、お金の掛からない「廃止」を選んだのでしょう。
なんとも悲しく寂しいニュースですね。
今年のJR北海道の相次ぐ不祥事、車両故障、路線廃止、駅廃止などの発表を見ると、もう鉄道事業として終焉を迎えつつあるのではと感じられます。
北海道という厳しい環境の地では、鉄道を民営で維持するのは大変困難です。
今後は路盤・線路は国が維持管理をして、列車は民営化といったような改革をしないと、いずれ北海道から札幌近辺以外の鉄道が無くなってしまうのではないかと危惧します。